
こんにちは。
福岡・天神のダイビングショップ「オーシャンビュー」です。
今回は、11月21日〜24日の3泊4日で開催したフィリピン・ボホールツアーの様子をレポートしていきます。
出発前から楽しみにしていた今回のツアーですが、現地に到着してみると、天気はあいにくの雨。
それでも、普段のボホールはカラッと晴れた日が多く、雨続きというのはむしろ「レア」なコンディションです。
空は少しどんよりしていても、水中の世界は全く別物。
結果的に、ギンガメアジの大群や海亀との出会いなど、忘れられないシーンがぎゅっと詰まったツアーになりました。
オーシャンビューの「拠点」になったBlue Water
今回の滞在先は、ボホールでも人気のリゾート「Blue Water(ブルーウォーター)」でした。
エントランスを抜けて敷地内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが大きなプールです。

その向こうには海が広がり、プール越しに水平線を眺められる、まさに王道リゾートの風景が広がっています。
天気は雨模様でしたが、しっとりと濡れたヤシの木と静かなプールサイドには、晴れの日とはまた違う落ち着いた雰囲気がありました。
波の音を聞きながらラウンジチェアに座っていると、
日常から切り離されたような感覚になり、「ああ、リゾートに来たな」と実感がわいてきます。

レストランも海沿いにあり、朝・昼・晩どの時間帯でもオーシャンビューを楽しみながら食事をとることができます。
モーニングのコーヒーを飲みながら、その日の海況の話で盛り上がったり、ダイビング後のランチタイムに「さっきの海亀かわいかったですね」と振り返ったり。

食事の時間が、そのままツアーメンバー同士の交流の時間になっていきます。
さらにうれしいポイントが、リゾートの目の前のビーチからダイビングボートが出航することです。

器材を抱えて長い距離を歩く必要もなく、昼ごはんを食べたらそのままビーチに向かい、すぐにボートに乗り込めます。
移動のストレスが少ないぶん、体力を海の中での「楽しむ時間」にしっかり使えるのは、大きな魅力だと感じました。
初日は近場のポイントで「ボホールの海」に慣れる

ツアー初日は、リゾートから近場のポイントでダイビングを行いました。
天気が雨ということもあり、「透明度はどうかな」と少し不安もあったのですが、
実際にエントリーしてみると、その心配は一瞬で消えます。
水に入った瞬間、目の前に広がったのは、思わず声が出そうになるほどクリアな青い世界でした。
水中には、南国らしいカラフルな魚たちが途切れることなく現れます。

黄色や青の鮮やかな体色をしたスズメダイたちがサンゴの間を忙しそうに泳ぎ回り、
その周りを、やや大きめの魚たちがゆったりと巡回するように泳いでいます。
そしてこの日、早くも海亀との出会いがありました。
ふと視線を前方に向けると、穏やかな表情をした海亀が、こちらの様子をうかがうようにゆっくりと泳いでいます。
ダイバーたちが距離を保ちながら静かに見守ると、
海亀は特に気にする様子もなく、いつものペースで水中散歩を続けてくれました。
初日からこんな出会いがあると、翌日以降への期待も一気に高まります。
移動の疲れも残りつつあったので、初日は体を慣らす意味も込めて近場でのダイビングになりましたが、
「近場でこのレベル」ということがわかるだけでも、ボホールのポテンシャルの高さを感じる1日となりました。
2日目はボートで小一時間、青さが増すポイントへ
2日目は、朝から少し足を伸ばして、ボートで小一時間ほどかかるポイントへ向かいました。
ボートがビーチを離れると、リゾートの建物が少しずつ遠ざかり、代わりに360度海に囲まれた景色が広がっていきます。
船上では、前日に見た魚の話や、「今日はギンガメアジに会えるかな」といった期待の会話で自然と盛り上がりました。
ポイントに到着して器材を整え、エントリーすると、前日とはまた違った驚きがありました。
まず感じたのは、海の「青さ」が一段階増したことです。
水面から差し込む光と、深場へ続いていくドロップオフがつくり出すグラデーションがとても美しく、
「これぞボホールの本気」と言いたくなるような景色が一面に広がっていました。
ギンガメアジの大群がつくる「生きた渦」に飛び込む
この日のハイライトは、なんと言ってもギンガメアジの大群との遭遇です。
しばらくドロップオフ沿いを泳いでいると、ガイドが前方を指差して合図を送ります。
その方向に視線を向けると、遠くのほうに銀色の「もや」のようなものが揺れているのが見えました。
近づいていくと、その正体がギンガメアジの群れだとわかります。
距離を縮めるたびに、その規模の大きさが徐々に実感として迫ってきます。
ついに群れの真横まで来ると、ギンガメアジたちが渦を巻くようにぐるぐると泳いでおり、
それ自体が巨大な生命体のように感じられました。
群れの中に少し入り込むと、上下左右どこを見てもギンガメアジ。
見上げれば頭上を覆うように群れが流れ、振り返ってもまた銀色のボディがきらきらと光っています。
写真や動画で何度も見たことのある光景ではありますが、
やはり実際に自分の目の前でこの渦が動いているのを見ると、胸の奥がぎゅっとなるような感動があります。
ダイバー一人ひとりの心の中に、「あのギンガメの渦は一生忘れないだろうな」と思えるシーンが刻まれた瞬間でした。
休憩したいのに、海が綺麗すぎてシュノーケリング
1本目のダイブを終えると、通常であればボートの上で水分補給をしながら休憩し、
次のダイブに備えて体を休める時間になります。
ところがこの日は、ボートの上から水面をのぞき込んだだけで、まだまだ魚たちが見えるほど海が綺麗でした。
「ちょっとだけ顔をつけてみようかな」と誰かがマスクをつけて入水すると、
その後に続くように、何人もがフィンとマスクを持って海へ。
結局「休憩しよう」と言っていたはずの時間が、気がつけばシュノーケリング大会になっていました。
水面からでも、サンゴの上を泳ぐ魚たちがはっきりと見えます。
ダイビングとはまた違った視点で海を眺めることができるので、これはこれで新鮮な楽しみ方です。
ラストダイブは、安全停止中の海亀が締めくくってくれた
ツアーのラストダイブでは、最後の最後までボホールの海からのプレゼントがありました。
3〜5メートルの浅場で安全停止をしているとき、少し離れたところからふわっと影が近づいてくるのが見えました。
よく目をこらしてみると、それは1匹の海亀でした。
こちらに向かって真っ直ぐに泳いでくるわけではなく、
あくまで自分のペースで、水中の様子を楽しむようにゆっくりと移動しています。
それでも、ダイバーとの距離がほどよく縮まった瞬間は、なんとも言えない幸福感に包まれました。
深場ではギンガメアジのトルネードを見て、浅場の安全停止では海亀が登場してくれるという、まさに理想的な締めくくり。
ダイブコンピューターのカウントがゼロになる頃には、「もう一回潜りたい」という気持ちと、「この余韻のまま終わるのも贅沢だな」という気持ちが入り混じっていました。
近場の海もいいけれど、ツアーだからこそ味わえる楽しさがある
福岡近郊の海にも、それぞれの良さがあります。
ホームの海で定期的に潜ることで、季節ごとの変化や、住み着いている生き物たちの成長を見守る楽しさもあります。
一方で、今回のようなボホールツアーに参加してみると、やはり「いつもと違う」海に潜ることの魅力をあらためて感じます。
同じメンバーと朝から晩まで行動を共にすることで、自然とチームとしての一体感が生まれていきます。
朝食のテーブルでその日の目標を話し合い、
ボートの上では緊張とワクワクを共有し、夜には「今日のベストシーンはどこだった?」と振り返りながら笑い合う。
こうした時間を2〜3日続けて過ごすうちに、
初日は少し緊張していた人も最終日にはすっかり打ち解けて、「次はどこの海に行きたいですか?」という未来の話で盛り上がるようになります。
新しい海に潜ることで、ダイビングそのものへの愛着も深まります。
魚の種類、地形、水の色、流れ方……
ホームとは違う環境に身を置くと、
「もっと上手になりたい」「次はあのポイントにも挑戦してみたい」という気持ちが自然とわいてきます。
ツアーは、単に場所を変えて潜るだけではなく、
ダイバーとしての世界を広げてくれるきっかけにもなると感じています。

これからダイビングを始めたい方へ|ボホールでのライセンス取得も可能です
「ツアーって、ある程度潜れる人しか参加できないんじゃないか」
と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、オーシャンビューではこれからダイビングを始めたいという完全初心者の方も大歓迎です。
ボホールは穏やかなコンディションのポイントが多く、
浅場でも魚影が濃く、サンゴ礁もとてもきれいです。
そのため、ライセンス取得のための講習にも適したエリアと言えます。
「せっかくダイビングを始めるなら、綺麗な海で最初の1本を経験したい」
「南国の海で思い出に残る講習がしたい」
という方にとって、ボホールはぴったりのロケーションです。
オーシャンビューの2026年ツアー計画とお問い合わせのご案内
オーシャンビューでは、2026年も国内外を問わずさまざまなダイビングツアーを企画しています。
・福岡からアクセスしやすい国内のポイントを巡るツアー
・ボホールのような南の島でじっくり潜る海外ツアー
・のんびり派向けのゆるめのツアーから、がっつり派向けの遠征ツアー など
レベルや目的に合わせて楽しめるプランを準備中です。
ボホールのような海外ツアーに興味がある方はもちろん、
「まずは近場から始めたい」という方も、お気軽にご相談ください。
ダイビング歴や本数、体力面などをヒアリングしたうえで、その方に合ったプランをご提案いたします。
少しでも「面白そうだな」と感じた方は、まずは一度お話を聞きに来てください。
ショップに直接お越しいただくのはもちろん、オンラインでのご相談や、LINE・メールでのご質問も大歓迎です。
ボホールの美しい海で、ギンガメアジの渦や海亀に一緒に出会える日を、心から楽しみにしています。


